宮城県は27日、一般者向けの新型インフルエンザのワクチンの接種予約、接種を11月2日から順次行う方針を固めた。初回は基礎疾患のある患者や妊婦の中で、感染で重症化の可能性が高い人が対象になる。国と接種の委託契約を結んだ病院と、小児科を持つ診療所で実施する。
初回のワクチン配布は2万2600人分。数量が限られ、接種対象者は基礎疾患のある人のうち(1)1歳から小学3年生までの子ども(2)入院治療中の患者と妊婦―に絞った。
一般の妊婦の接種開始は、防腐剤を含まずに安全面の不安が少ないとされるワクチンが配布される11月中旬とする。
初回分のワクチンは今月28日以降、薬品卸会社から医療機関に配送される。
県は、接種を受託した136病院、1188診療所を県のホームページで公表した。このうち初回の実施機関は134病院と、小児科を持つ123診療所。接種希望者はかかりつけの医師に事前に相談し、受託病院などに予約する。
県はこれまで、医療対象者約1万7000人に接種を行った。一般者向けの初回の一部は、訪問介護ステーションの看護師向けに配布する。
次回の接種は11月中旬開始の予定。6万人分のワクチンが配布される見込みで、一般の妊婦と基礎疾患のある接種優先者が対象になる。
県保健福祉部は「ワクチンの効果には限界があり、まれに副作用も報告されている。接種するかどうかは医師と相談して決めてほしい」と話している。
[新型インフルエンザワクチン] 国内メーカーが製造するワクチンは新型インフルエンザのウイルス(H1N1型)を鶏卵で培養。感染性や病原性を失わせ、表面のタンパクを有効成分として使用する。妊婦用として防腐剤を含まず、より安全なタイプも製造される。接種回数について厚生労働省は健康な医療従事者は1回とし、妊婦や持病を持つ人は当面2回としている。
【出典】河北新報(10/28) http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091028t13034.htm