新型インフルエンザの流行が、東北各県の赤十字血液センターの血液在庫にもジワリと影響を広げている。体調を崩した人は献血できないため、風邪やインフルエンザがはやる冬場は例年、在庫不足に陥るが、今年はその傾向が半月ほど早めに表れた。各センターは今後の流行拡大に神経をとがらせながら、献血経験者にダイレクトメールを送るなど、協力者の確保に懸命になっている。
宮城県赤十字血液センター(仙台市)では、26日朝の段階で、赤血球製剤のA型が適正在庫量(県内で必要とする量の3日分)を割り込んだ。O型は適正量を確保したが、目標の130%に到達せず、金曜日には適正量を下回る見込みだ。
献血推進課の担当者は「在庫減少の傾向が早い要因の一つに、新型インフルエンザが考えられる」と指摘。9月以降、事業所や学校を訪れる献血バスが「インフルエンザがはやりだした」「学年閉鎖があった」という理由で3件キャンセルされたという。
青森県はO型が適正在庫量ぎりぎりだ。新型も含めてインフルエンザワクチンの接種後24時間は献血ができないため、センターは「接種が始まった影響も多少はあるだろう」とみる。
岩手、山形の両県も、東北の調整役を担う宮城県の在庫減少が響き、A、O型が少ない。「10月にこの状況は例がない」と山形県のセンター。福島県はO、AB型が足りず、一定量を毎日維持できるかは見通しが立たないという。
新型に加え、今後は季節性のインフルエンザにも警戒が必要となる。「このままでは冬本番が心配」(山形県のセンター)と、関係者の危機感は強く、福島県のセンターなどはホームページで「ピンチ!」と訴える。
宮城県のセンターでは、献血経験者にはがきや電子メールを送って協力を呼び掛けたほか、県や市町村と連携して臨時献血バスを運行することなども検討中だ。
【出典】河北新報 (10/28)http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091028t73018.htm